ネットショップの販促は季節イベントを考慮して実施する

ネットショップの運営に季節感や、イベントは必須の要素だ。ECサイトの販売実績は期初に立てた計画通りに推移しているだろうか。もし、事前に計画を作成していない場合は、まずは通年のイベントスケジュールを把握した上で販売計画を立ててみるとよいだろう。

季節の販促カレンダーは以下のサイトで無料で入手することが出来る。バレンタイン、母の日、父の日、お歳暮、お中元、ハロウィン、クリスマスなどは当然のことながら、定番の行事が網羅されているため漏れなくチェックするのに便利だ。

 

Yahoo!プロモーション広告の販促カレンダー

リスティング広告について学べるYahoo!プロモーション広告の公式ポータルは、販促カレンダー以外にも、検索キーワードの動向に関するホワイトペーパーなどがあり、スマートフォンなどの動向についても触れられている。ネットショップ担当者は定期的にチェックするとよいだろう。


販促カレンダー | Yahoo!プロモーション広告 公式 ラーニングポータル

 

オリコミナビ.comの販促カレンダー

こちらは、折込広告のサンケイアイが母体となっているだけに、実店舗での小売り向けの内容となるが、季節販促を考えるうえで参考になる内容が記載されている。


販促カレンダー - オリコミナビ.com

ネットショップ開業前に考慮したい費用と事業計画

ネットショップでの物販は、人件費やテナント料が削減できるため実際の店舗を開店する場合に比べ、コストが押さえられる。費用が少なくてすむ部分を価格に転嫁すれば、安い価格で売れるというのは至極もっともな考えだが、インターネットでの商売だから発生する費用がある。広告宣伝費だ。商売としてネット通販を成立させるためには、需要がある商品かつ、あなたのお店でしか扱っていないなどの特別な場合をのぞき、ほとんどの場合、宣伝や広告などのプロモーション活動が不可欠となる。

 

集客コストを考慮した価格設定で事業を計画する

Eコマースへの参入前に、なんらかのビジネスの経験があるネットショップのオーナーであれば、販促費用、その他の経費を含めた販売価格の決定というのは常識ともいえる考え方だが、他の分野から脱サラでの起業など、小売りや流通の分野での就業経験がない場合に考慮漏れとなりやすいのが、広告宣伝費という概念だ。プロモーションのコストを考慮せずに価格設定で事業を計画した場合に、現実との乖離が大きくなり、開業当初の前提が成り立たない場合が発生する。

 

ネットショップ運営の構成要素を理解する

商売の原則は安く仕入れて、高く売るといわれるように、売上から費用を引いた金額がお店にとっての利益である。このこと自体は誰でも知っている。しかし、ネットショップの開店後に、売上は上がったが利益が出ないというお店は驚くほど多い。そのような場合によく見受けられるのが、費用についての認識不足だ。 ビジネス経験のない一般人の場合にネットショップや小売りの費用というと商品の仕入れ代金に目が行きがちだ。しかしながら、ネットショップの運営には、人件費のほか、通信、光熱費など事務所の維持費、その他もろもろのコストが発生する。ネット通販事業の立ち上げ時には、売上を達成するための運営計画と掛かる費用を踏まえた上で計画を考えたい。

 

開店後のキャッシュフローを考慮する

黒字倒産という言葉があるように、会計上、利益が出ていてもキャッシュフローが回っていなければ企業活動は維持できない。現金での取引が主な、飲食店や小売店と違い、クレジットカードや代金引換など決済会社を経由した代金回収が主なネットショップの場合は、月末に発生する各種支払いに対して、あてにしていた売上の入金が翌月にずれ込む場合があったりと、支払いサイトに留意する必要がある。売上規模が順調に成長推移していった場合の資金の手当てができていないと、売上が上がっているのに口座に現金がないという自体に陥り事業が停滞してしまう。

 

計画を立てた上で、開業後に軌道修正を行う

もちろん、計画はあくまで計画であり、すべてを完全に予定通りに進めることは困難であるため、実際にやってみながら試行錯誤や軌道修正をしていくほうが早いというのはまさにその通りである。成功するために、まずはものごとに着手してみる。ネットショップを始めてみるという姿勢は大切だ。しかしながら、それぞれが保有しているリソースは有限であり、すべてを行き当たりばったりに実行してしまうと、本来上手くいくことも上手くいかなくなってしまうため、その点には注意が必要だ。しっかりと計画を立てたうえで、本来のPDCAサイクルを回していくよう心がけよう。

これからのECサイト運営と集客方法としてのコンテンツマーケティング

Eコマースの領域に関わらず、Webマーケティングの手法として、注目が集まっているのがコンテンツマーケティングだ。競合となるショップの参入が増え、ますます競争の激化が予想される、これからのネットショップ運営にとって、他店との差別化や自店のブランディングを行う際に、独自コンテンツへの投資は是非とも検討したい事柄だ。

 

開店後の集客を見据えてECサイトを始める

これからECサイトを始める場合はもちろん、既存サイトの集客についてテコ入れを図る場合にも、まずは現在の状況を理解するべきだ。ネット通販が始まったばかりの頃に比べ現在では、ショップを取り巻く外部環境が大きく変化している。

ネットショップを取り巻く状況の変化

現在では、ユーザーのインターネット利用が一般化し、PC、スマートフォンタブレットなど閲覧するデバイスが多様化している。インターネットの活用方法も、従来の検索からサイト閲覧という流れ以外に、ソーシャルメディアやキュレーションサイトからの流入が増えるなど、これから、Eコマースに参入する場合には、ネットショップを取り巻く状況が、以前とは大きく変わっている点を理解する必要がある。

検索されるに加え、シェアされるための視点が必要に

従来から引き続き、検索エンジンの検索結果で自社のECサイトが上位に表示されるためには、他のサイトから紹介される(リンクを貼られる)コンテンツが増えて行くようなサイト設計、店舗設計を行うことはECサイトを運営する上で、重要な事柄だ。新たに加わった観点としては、いかにtwitterfacebookなどのソーシャルメディアでシェアされるようなコンテンツを提供できるか?や、スマホ対応などデバイスをまたいだユーザーの利用にどのように対応するか?という視点がこれからのコンテンツ制作や、ECサイト構築には欠かせない問いかけになっている。

検索エンジン対策の変化

近年、Googleが検索のアルゴリズムを大幅に変更した。パンダアップデート、ペンギンアップデートと呼ばれる変更によって、コピーサイトや質の低いサテライトサイトなど重複コンテンツによって評価を失うケースが発生した。また、Googleから質が低いと判断されたリンクや有料リンクがペナルティの対象となったり、検索順位の並び順を決める仕様上で従来は許容範囲だった作為的なSEOがサイトの上位表示にとって不利に働くように変化している。

 

一昔前は、開設初期のネットショップに対して、各種ネットショップランキングへの登録や相互リンクの実施、有料のディレクトリ登録サービスの購入などが被リンク獲得の手法として推奨されたが、現在では、そのような方法は検索エンジンからペナルティを受ける対象となるリスクをはらんでいる。

 

その結果、ユーザーにとって有益なコンテンツを届けることで、自社のサイトに自然にリンクを集めるホワイトハットSEOと呼ばれる手法が見直される流れとなった。独自コンテンツの作成により、外部からのリンクを獲得していく正統派の検索エンジン対策である。しかしながら、ネットショップは商品を売るためのサイトであり、商品情報を登録することで、ある程度サイトの体裁をとってしまう。この点が、通常のWebサイトやメディアとは異なる点であり、多くのEC事業者にとって独自の情報発信というと、敷居が高く感じられてしまうのではないだろうか。

今の時代の集客方法「コンテンツマーケティング」

コンテンツマーケティングを簡単に説明すると、ユーザーの役に立つ情報発信を行うことで、見込み客をショップに集め、お店の売上をあげること。つまるところ、従来からSEOの世界で言われてきたコンテンツイズキングを体現した概念だ。概念だけで考えると具体的にどうすればよいかわからない場合も多いだろうが、コンテンツマーケティングは、ネットショップ運営と親和性が高い集客手法である。

ECサイトだからできる情報発信とは

読者にとって有益な情報を作るというと難しいイメージがあるかもしれない。たしかに、サイト上にアップするコンテンツの内容を0から考えることは大変な作業になる。文章を作ったり、継続的に更新していくということは、かなりの労力を伴う。しかしながら、ネットショップとコンテンツマーケティングが相性が良いというのには理由がある。なぜなら、売る商品があるという点で、ECサイトは発信する情報に事欠かないからだ。