これから始める「Criteo(クリテオ)」リターゲティング広告を活用したECサイト集客方法

大規模ECサイトを中心に導入が進むCriteoは、ネットショップなどの広告主が成果をあげやすい広告配信の仕組みが特徴だ。JavaScriptのタグをサイトに設置することで、サイトを訪問したユーザーの閲覧履歴に基づいた商品単位のレコメンドバナーを、Yahoo!JAPANなど国内の主要サイトにCPC課金で表示することができる。費用対効果の高い広告を探しているECサイトのマーケティング担当者は、導入を検討してみるとよいだろう。

 

パフォーマンスに優れた広告配信の仕組み

リターゲティング広告とは、一度でもWebサイトを訪問したことがあるユーザーのみに限定して配信を行う広告手法である。ニーズの顕在化した顧客層に対してアプローチを行うため成約につながる見込みの高いユーザーをサイトに集めることができる。集客の成果は広告指標としてCVRに反映される。

Criteoはユーザーの行動履歴を分析し、独自の配信ロジックで、ユーザーの興味や関心が高い商品をパーソナライズにレコメンドする。サイト離脱後のユーザーがCriteo広告の配信先サイトを閲覧した際に、関心が高い商品のレコメンドをリアルタイムに生成する仕組みは、一度は離脱したユーザーの再訪を促し、刈り取りを行うマーケティング施策に貢献する。

 

豊富な配信先にCPC(クリック課金)で掲載できる

Criteoは広告の料金体系に、CPC課金を採用している。Yahoo!プロモーション広告や、Google Adwordなどの検索連動型広告と同様に、ユーザーのクリックに対して費用が発生するため、広告主は費用対効果を測りやすい。

一方、掲載メディアへの支払いについてはCPMの課金方式とすることで、大手Webメディアの広告在庫を確保し、DSPのなかで一歩抜きん出た存在となっている。

主な提携メディアパートナー

 出典:http://www.exchangewire.jp/

画像にあるように、Yahoo!JAPANをはじめ、毎日jp食べログ、Hatena、goo、jijicom、ECナビ、Mapionなど、ユーザーの多い大規模サイトに広告を出稿できるほか、提携ネットワークとして主要なDSPSSPとも接続している。

 

動的に商品をレコメンドするディスプレイ広告

Criteoのダイナミックレコメンドバナーでは、サイトの商品データを元に配信先サイトに表示される広告の中身が動的に自動生成される。ディスプレイ広告の一つの広告枠で複数の商品を表示するダイナミックバナーのクリエイティブは、商品点数の多いECサイトにとって親和性が高い表示形式といえるだろう。商品単位での広告配信は、従来のリターゲティング広告より精度の高い商品とユーザーのマッチングを可能にしている。

 

Criteo(クリテオ)導入時の条件

Webサイトを訪問したことのあるユーザーのみに向けて、広告配信を行うリターゲティング広告は、その仕組み上、広告出稿を行う条件として、一定以上の流入規模が求められる。Criteoを導入するためには、対象となるサイトにおいて、月間のユニークユーザー数4万以上が最低条件として提示されているため、中小規模のECサイト事業者にとって導入のハードルが高いと感じる場合もあるだろう。